【12月朔日参り 宮司講話より】

遅くなりましたが、今月朔日参りの折の宮司講話からご紹介をさせていただきます。

 

~宮司講話より~

 

今年の天皇誕生日が天皇陛下御在位で最後の天皇誕生日となります。

 

社報の一ページ目に天皇陛下御誕生を記念して植樹されましたスダジイのことが載っております。スダジイが植樹されまして85年目となりました。そして今年12月23日の天長祭が今上陛下最後の天長祭となります。

 

 私はこの時期に一年を振り返って反省し、新しい年を迎える心の準備を致します。さて、皆さまニュースなどでもご存知かと思いますが「男鹿のナマハゲ」という来訪神行事がユネスコの無形文化遺産に登録されました。

 

 異郷から来る神のことを来訪神といいますがお正月の神様もそうで、年神さまといいます。「年」ということばは稲のことですが、ただ稲の神様というだけではありません。先祖神でもあります。

 

 我々の命のことを考えてみますと、親からいただいている命であるといえます。そして二人の親もまたさらにそれぞれ二人の親から命をいただいています。さらに数限りなく先祖がいて、そうした人々の命を、魂、気持ちを受け継いで我々は生まれてきました。

 

 生まれてきても、生きるために必要なものがあります。その中でも一番大事なものが主食です。我々日本人は稲つまりお米を主食にしました。我々の命は先祖からいただき、お米の命でいかされて生きているというのが日本人の信仰の基盤になっています。

 

 そのお米と先祖の神様をお迎えする、それ故に特別に正月ということになります。ただ今は、お正月のその意義すらわからなくなっています。年神さまと申しましてもわからない方が多いと思いますが、今日受け継いでいるお正月の行事というのはすべて年神さまの行事なのです。年神さまをお迎えして、そのあと七日間お祀りいたします。それが松の内といいますが、それがおわりますとまたお帰りいただく、まさに来訪神です。そういう信仰が私たち日本人の一番古い信仰です。それが今日まで受け継がれているのです。

 

 古い信仰は世界でなくなりつつありますが、日本には残っています。それが日本の国柄であります。それを支えているのが天皇家という柱です。天皇家という信仰の柱となる家庭があってそれがゆるぎなく陰の力となって支えてくださっています。神代から続く系譜であります。それこそが日本人が世界に誇れる国柄であります。

 

 来年はいよいよ御代替わりであります。今年は今上陛下御即位三十年。ただただ国民のために祈られてこられた両陛下。そのことに大いなる感謝をささげたいと思います。 

 23日には天長祭が10時から行われますのでどうぞご参列いただければと存じます。

 一月は睦月でありますが、年神さまをお迎えする一番大切な月ですので、正しい月=正月といいます。来年元旦には昇殿参拝がございます。0時から16時までですが、11時には歳旦祭というお祭りがありますので、その時間は昇殿参拝はできないのですがそれ以外のお時間どうぞご参拝ください。

 

 また12月30日にはお祓いの行事年越の大祓式がございます。よかったらどうぞご参列いただければと思います。