
本日はお寒いところ月次祭にご参列いただきまして誠にありがとうございます。
今年もあと一か月となりました。今月は旧暦で師走という月ですが、この月は「春待ち月」とも申します。今年の春から省みますれば、非常に不安定な日々であったり、この先もしばらくはこのような状態が続くであろうと思われます。
今年ほどハル・ハレルことを待つ年はなかったでしょう。春(ハル)というのは木の芽がふくらみ張るという意味があります。また動物もこの時に孕んでおなかが張ってきます。そして我々の心も晴れやかになる。それを心待ちにしています。因にいまは冬ですが、冬の意味も深いものがあります。冬は殖えるという意味なのです。表には見えませんが、内側に中身を十分にため込む。表には出ないけれども内側に努力を積むということ。来るべき時に備えをする。そういう時なのです。
身も心も不安定な時ですが、安定させるために祈りという行いがあります。また規則正しい人間本来の生命のサイクルに立ち返ることも大切ではないでしょうか。当社ではラジオ体操をしていますが、早寝早起きラジオ体操というのが合言葉で、早く起きて軽い運動をして日の光を浴びることで心も体も柔軟になります。基本的なことですけれどもそうしたことを続けています。実は今年の春ごろから参加者が増えております。新鮮な空気を吸ってみんなと一緒になって間をとりながら行う。そのことで活き活きとした一日が始まります。そのようなことに目覚めてきたのかなと思うのです。一年最後の月次祭。ご参列の皆様にはこの時を辛抱して暖かい希望ある年をお迎えいただきたいと思います。健康に留意されましてまた、皆様方に八幡様のご加護があらんことをお祈りいたしまして一年最後のご挨拶にさせていただきます。
社報に「風に送り、水に流す」と書きました。これからもそのような生活を続け悪疫に罹らぬようお祈りいたします。