令和4年 6月朔日月次祭 宮司講話より

6月の朔日の月次祭にご参列をいただきましてありがとうございます。旧暦の6月は「水無月」と申しまして、水の無い月と書きますが。意味するところは「水の月」ということであります。まもなく梅雨に入り、雨の多い月に入ります。水という言葉は緑と関わる言葉が多いのです。みずみずしい緑が色濃くなり、そこに大きな命の蘇りのような力を感じるわけです。お手もとの社報に「とこわかの杜」という題で文章を書かせていただきました。「とこわか」とは、常に若々しくあるという神道の言葉です。みずみずしいものやその「気」にふれることで、我々は常に発展を遂げることができます。そうした心を先人たちから受け継ぐことができるのです。

緑という漢字には糸偏が付いています。「みどり」になぜ糸偏をあてるのかということを考えますと、みどりという色は糸を草木染をすることで浅黄色になることから糸へんが付いてくるのです。

今月の終わりには夏越の大祓があります。夏を越えるためにお祓いをするご神事です。疫病の流行する時期なので、茅の輪をくぐって疫病を祓う神事も同時に行います。茅の輪(ちのわ)は「かや」ですが、今は本殿の聖域に生えている笹で輪を作っております。20日過ぎくらいになりますと、「茅(かや)」が届きますので、改めて作り直します。この茅のするどい葉が魔を祓うとも、水辺に生えるこの植物の生命力が草木の中で一番強いからその生命力にあやかるとも言われます。6月30日、大祓式をしまして半年間の罪穢れを形代に移し後日水に流します。当日にお時間がございましたらご茅の輪をくぐり、参列いただき、又形代に移して穢れを祓い今年後半をも乗り切っていただきたいと思います。

コロナも収まってきたとは言え、まだまだ油断をすることなく、大神様の御力をいただきまして、ご健康でこのひと月もお過ごしになられますようお祈りいたしております。