令和4年 12月朔日 月次祭 宮司講話より

本日は12月1日の月次祭にご参列をいただきまして誠にありがとうございました。

だいぶ寒くなってまいりました。いよいよ年末となります。この月は各神社で大祓式という一年の締めくくりの祓えの儀式を行います。当社では30日に行います。もしよろしければご参列ください。

日々、知らず知らずの内に穢れ(ケガレ)が降り積もってしまうことがあります。穢れというのは気が枯れるという意味であり、元気がなくなってしまうということです。元の元気な様に戻るためにそれを祓わなければなりません。私たちは日ごろから無意識のうちにいろいろな方法で穢を祓っていることと思います。例えばお風呂に入って浄める。お友達と他愛ないことをおしゃべりして気を安める。お酒を飲んで悪気をはらす、などです。ただ、それだけでは済まないので、目に見えない大きなお力、神の力をいただきます。穢れが積み重なってゆくと悪しき事が起こりますが、それが罪ということです。そのため古来夏越・年越の2回の大祓でツミ・ケガレを祓う習慣ができました。そういうことを頭に置いていただいてお過ごしいただきたいと思います。

今年は寅年、来年は兎年です。兎の跳躍力にあやかり跳躍の年となって欲しいものです。当社は幸せうさぎがいる神社ということで有名になってきました。7~8年前ですが、旧盆の時に公園で捨てられていた兎を飼うことになりまして、ウサギにとって一番環境のよい、土のうえで飼うことになりました。その後、もう一羽が仲間慰霊し多くの子宝に恵まれました。捨てる神あれば拾う神ありといいますが、不幸なうさぎは「幸せうさぎ」となりました。

兎年ですので、発展・繁栄の年にしていただきたいと思いますが、「ウサギと亀」の昔話の例えもございますので油断していて亀に追い抜かれるということの無いようご留意しお過ごし、佳い一年にしていただきたいとご祈念申し上げ、今年最後の月次祭のご挨拶とさせていただきます。