
本日は3月朔日の月次祭にご参列をいただきまして誠にありがとうございます。
3月は旧暦で弥生と申します。「やよい」という言葉はいよいよ物事や生き物が活発になるという意味があるかと思います。私どもの心も又寒さから徐々に開かれ活動的になるという時期であるかと思います。
春(ハル)というのは、木の枝に木の芽が張ってくる、動物も妊娠しておなかが張ってくるということが語源です。皆様方の御心も大きな希望に満ちて張ってくる時期であろうかと思います。そういう意味で3月というのは年度の終わりで、今までの反省をし、新年度を迎える節目の時といえます。
我々神職の世界では学校や、講習で神職の資格をいただくのですが、本日参列の上田武典研修生も國學院大學で神職の勉強をし、資格を得て今日から出仕として奉職する覚悟を神前で神様に伝えたことと思います。神職になるための学校は、伊勢の神宮のおひざもとに皇学館大学、東京に國學院大學があります。また、そのほかに全国いくつかの研修所があります。上田研修生は國學院大學で学びながらと当社で実務を身に付けました。これからは出仕として様々な経験を積み、修行することになります。
皆様もこの節目の時に一度たちどまって反省をし、あらたな道を歩んでいただけましたらと思います。
大神様のご加護のもと、ますますご健勝ご隆盛あらんことをご祈念を申し上げまして、月次祭のご挨拶といたします。